令和8年度の健康保険料改定に伴う給与実務
令和8年度(2026年度)は、健康保険料の改定、新しい支援金の導入、および雇用保険料率の変更が重なります。実務上、特に注意が必要な変更点と適用時期についてまとめました。
1.健康保険料・子ども・子育て支援金の改定
令和8年度の保険料額表が公表されました。以下のページからダウンロードして内容を確認してください。
改定内容と適用時期
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| 項目 | 料率 | 適用時期(分) | 給与反映(翌月徴収の場合) |
| 健康保険料 | 各都道府県別 | 令和8年3月分〜 | 令和8年4月支払給与から |
| 子ども・子育て支援金 | 0.23% | 令和8年4月分〜 | 令和8年5月支払給与から |
- 支援金の新設: 新たに「子ども・子育て支援金(0.23%)」が追加されます 。この費用は労使折半で負担します 。
- 給与明細への記載: 給与明細書では、健康保険料と区分して「子ども・子育て支援金」を明記することが推奨されています 。これは、従業員への周知と問い合わせ削減のためです 。
2.雇用保険料率の見通しと適用ルール
令和8年度の雇用保険料率は、現時点では告示前ですが、全体で「0.1%」下がる見通しです 。
料率の見通し(一般の事業)
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| 区分 | 令和7年度(現行) | 令和8年度(見通し) | 変動 |
| 全体料率 | 1.45% | 1.35% | ▲0.1% |
| 労働者負担 | 0.55% | 0.50% | ▲0.05% |
| 事業主負担 | 0.90% | 0.85% | ▲0.05% |
適用タイミングの注意点
- 適用の具体例:
- 4月20日締め・4月30日支払いの場合:4月30日の給与から新料率を適用します 。
- 3月末締め・4月25日支払いの場合:4月25日の給与は「旧料率」のままとなります 。
3.給与計算実務における留意事項
令和8年度は、複数の料率改訂が短期間に重なるため、計算ミスを防ぐための体制構築が必要です。
- 2段階の設定変更: 4月支払給与(健康保険料の変更)と、5月支払給与(支援金の徴収開始)で、2ヶ月連続の設定変更作業が発生することを予定しておいてください 。
- システムの確認: 給与計算ソフトにおいて、新設される「支援金」の項目を正しく追加・表示できるか、事前に対象ソフトのアップデート情報等を確認してください 。
- 賞与の取り扱い: 健康保険料と同様に、賞与からも支援金(0.23%)が徴収される点に注意してください 。
実務の現場では混乱が予想されますので、早めに新料率への対応準備を進めてください。





